米レストラン産業で植物ベースのタンパク質の出荷量が急増
2021.06.16
国際部
グローバル情報会社NPDグループは、9日、アメリカではパンデミック関連のレストラン制限が緩和するにつれてレストラン業界のオーナー、シェフはメニューおよびレシピを刷新しており、 植物ベースのタンパク質を使ったメニューは新しいカテゴリーとして導入が加速していると報告した。2021年4月、流通業者から商業レストランへの植物ベースのタンパク質の出荷量は、前年同月と比較して60%増加したという。
植物ベースのタンパク質出荷の最大のシェアを占めるのは、牛肉類似の食品となっている。 NPDのSupplyTrack®によると、牛肉類似の植物ベースのタンパク質の2021年4月の出荷量は前年同月と比較して45%増加しており、2年前と比較すると82%増加したと報告された。鶏肉類似の植物ベースのタンパク質の2021年4月の出荷量は前年同月と比較して82%増加した。市場の新顔として注目されている魚類似の植物ベースのタンパク質の2021年4月の出荷量は前年同月比181%の増加を記録した。 穀物、ナッツ、野菜、豆腐、テンペなどの古典的な植物ベースのタンパク質のレストランへの出荷量も2021年4月に大幅な成長を遂げている。
NPDのSupply Track部門社長の Tim Fires氏は、牛肉、鶏肉の 代替品として植物ベースのタンパク質のトレンドについて多くの議論があったが、 「実際のところ、レストランオーナーとシェフは、植物ベースのタンパク質のメニューを定番化し美味しくてゲストが楽しめるレシピやメニューの開発を強化している」などとコメントしている。