BMIと虫歯の有病率に関連なし
2021.08.6
国際部
肥満の世界的な増加を背景に、ボディマス指数(BMI)と虫歯の関連を調査した結果が7月11日、「International journal of environmental research and public health」オンラインに掲載された。
今回の調査は、メキシコの児童201人を対象に、5年間追跡調査でBMIと虫歯発生の関連を分析した。BMIおよび虫歯はWHOの基準で評価した。調査開始時の平均年齢は6.5±0.5歳、BMIは17.2±3.1だった。
その結果、体重の分類では、61%が標準、19%が肥満、17%が太りすぎ、3%が痩せだった。調査終了時にはBMIは20.6±4.4で、53%が標準、15%が肥満、30%が太りすぎ、2%が痩せだった。虫歯を評価するdmfs指数は5.8±9.2から1.8±3.4に減少し、DMFS指数は0.07±05から1.4±2.3に増加した。5年間の追跡調査に基づくこの集団では、虫歯の有病率と発生率はBMIと有意な関連がなかった。一方で、栄養失調の児童では虫歯指数が最も高かった。