肌の赤色ムラはシワ以上に美肌印象に影響  日本メナード、肌の色ムラの状態を点数化する技術を開発

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2021.09.23

編集部

日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市/代表取締役社長:野々川純一)は9月16日、肌の美しさを感じさせる要因についてのアンケート調査の結果と、肌の画像から色ムラを点数化する評価技術を開発したことを発表した。

このうち、肌の美しさを感じさせる要因については、10代~80代女性に対して行ったもので有効回答数は921名だった。

最初の質問は「肌の赤ムラ※は気になりますか?」というもの。その結果、約60%の女性が頬の赤ムラを気にしていることが分かった(図/自身の頬の赤ムラに関するアンケート)。

図/自身の頬の赤ムラに関するアンケート

※肌に赤みの濃淡があり、まだらに見える状態

また、肌の赤ムラとシワの程度を調整した3種類の顔画像(【P】赤ムラが多い/シワが少ない、【Q】赤ムラが多い/シワが多い、【R】赤ムラが少ない/シワが多い)を用意し、美しいと思う順位を付けてもらったところ、「赤ムラが少ない/シワが多い画像【R】が1番美しい」と感じると答えた人が約60%と最も多く、赤ムラが多い/シワが少ない画像【P】よりも多い結果となった(図/赤ムラ、シワが見た目の美しさに与える影響)。

図/赤ムラ、シワが見た目の美しさに与える影響

この結果について同社は「多くの人が『シワよりも赤ムラが少ない肌の方が美肌に見える』と感じているといえます。この調査から、赤ムラは美肌印象に与える影響が大きく、気にしている方も多いため、肌を美しく見せるうえで重要な要因であることが分かりました」と分析した。

色ムラを数値化する技術を開発

そこで同社は、これまで目視評価のみで行われることが多く、客観的な点数化が困難であった肌の色ムラ評価について新たな方法を開発することとした。

今回は、目視評価と空間周波数解析と呼ばれる画像解析方法とを組み合わせることで、肌の画像から色ムラを瞬時に精度良く数値化する技術を開発した(図/色ムラ得点の例)。

図/色ムラ得点の例

また、これらは次のような方法によって開発された。

1:目視評価
評価者に30枚の画像をランダムに2枚ずつ見せてどちらの画像が色ムラが少ないかを比較してもらい、その結果を統合して評価する一対比較法を実施した。最終的に、色ムラの程度について順位を付けた(図/今回の目視評価について)。

図/今回の目視評価について

2:空間周波数解析
空間周波数は画像における一定の長さに含まれる明暗の縞模様の数で、縞模様が太いほど空間周波数が低く、縞模様が細かいほど空間周波数が高くなる。肌画像には様々な空間周波数が含まれており、それぞれの空間周波数の成分がどれくらい強いかで肌画像の特徴を示すことができる(図/空間周波数について)。

図/空間周波数について

3:色ムラスコア算出式による色ムラの評価
開発した色ムラスコア算出式を用いて肌画像を解析することで、色ムラの程度を数値化して評価できるようになった。この評価は自動化されており、画像を用意するだけで瞬時に結果を出すことが可能だ。また、今回開発した色ムラスコア算出式は、肌の赤ムラだけではなく総合的な色ムラも評価することも可能だ(図/様々な肌画像に対する色ムラスコアの算出)。

図/様々な肌画像に対する色ムラスコアの算出

同社は今回開発した色ムラ評価技術について、「素肌を美しく見せる新しい美容提案や商品開発に活かしてまいります」とその活用を述べている。

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