無料サンプルから化粧品購入約7割、3人に1人リピーター定着

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2013.10.24

編集部

株式会社ジャストシステムは、8月に実施した「無料サンプル/無料体験に関する調査」の結果をこのほど公表した。それによると、化粧品の無料サンプル品の利用者は約9割と高く、サンプルを手にした人の約7割が実際に購入していた。購入者の3人に1人はリピーターとして定着。やはりサンプル品の配布は効果があるようだ。

同調査は、同社が運営するセルフ型アンケートサービス「Fastask(ファストアスク)」を利用し、20代~50代の女性2,000名(各年代500人ずつ)のモニターを対象に実施された。調査項目は「化粧品」ほか、「健康食品」「ダイエット健康食品」「エステ」の4テーマで調査した。

このうち、「化粧品」の無料サンプルを利用したことがある人の割合は、全体で88.2%だった。健康食品など他アイテムと比べても利用率は突出して高い(下記表1)。また、化粧品無料サンプル利用者は50代が最も高く91.8%。一番低い20代でも82.2%だった。サンプルの入手先は、「店頭」(53.9%)、次いで「インターネットのバナー広告」からの申し込みが42%、街頭配布27.8%と続く。他アイテムでは、インターネットのバナー広告がきっかけになっているが、化粧品に関しては店頭配布が最も有効だ。また、インターネット広告では、バナー広告とバナー広告以外の広告では、バナー広告の方が支持率が高かった。

無料サンプル入手後の行動は、化粧品、健康食品などアイテムを問わず商品情報を詳しく調べる人が半数弱、3人に1人は他者サンプルと比較していた。(下記表3、4)

【無料サンプル調査結果の概要】

無料サンプル調査概要

無料サンプルをきっかけに、商品を「購入したことがある」人の割合は、アイテムの中では、化粧品が68.0%と多い(下記表5)。20代では61%、30代66%、40代70%、50代73%と、年代があがるほど、化粧品購入率が高くなっている。また、無料サンプルをきっかけに購入した商品の利用状況についての質問では、エステをのぞき、複数回購入者も多い。化粧品では3人に1人、また、健康食品では4人に1人が「現在も引き続き購入して利用」と回答しており、リピーターとして定着しているようだ(下記表10)。

逆にサンプル利用後に商品を購入しなかった理由では、「化粧品」「健康食品」では、約半数以上が「商品価格が高かった」と回答。「ダイエット食品」「エステ」では、「不満な点があった」との回答が多かった(下記表6)。化粧品では他に、「サンプル利用だけで満足した」(33.3%)、「もともと無料サンプルが欲しいだけだった」(26.7%)などの回答も目立つ。年代が低いほど”ちゃっかり派”が多い。

商品を購入しなかった理由として、サンプル提供メーカーからの連絡が「しつこいから」と回答したアイテムでは、「エステ」の20.5%が目立つ。他は、「化粧品」(5.7%)、「健康食品」(6.1%)、「ダイエット食品」(7.3%)で、あまり気になってはいない結果が得られた(下記表7)。強いていえば、化粧品では、年代が高くなるほど「しつこい」と感じている傾向がみえており、50代は9%が「しつこい」と回答していた。

無料サンプル/無料体験利用後のメーカーからの電話、メール、ダイレクトメールなどによる連絡の有無では、「健康食品」メーカーが最も熱心だ(下記表8)。メーカーからの連絡が購入に影響を及ぼしたかどうかでは、「ダイエット食品」「エステ」で影響力が比較的高い(下記表9)。


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