2022年世界の消費者トレンドTOP10ーユーロモニター調査

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2022.01.20

国際部

国際的な市場調査会社ユーロモニターインターナショナルは、18日、「世界の消費者トレンドTOP10」2022年版を発表した。パンデミック発生から2年が経過し世界は変化の連続と向き合う中、消費者のライフスタイルが大きく変化した。同社は2022年の消費者行動を形作り、企業のビジネス戦略に影響を与えると予測されるトレンド10項目を特定して次のように解説する。

「世界の消費者トレンドTOP10」2022年版
◆バックアッププランナー:サプライチェーンの混乱により大規模な供給不足が生じている中、消費者はお気に入りの製品を確実に購入する、あるいは次善の策を検討するべく、工夫しようとしている。

◆気候変動に敏感な消費者:環境問題に対する懸念や気候変動に対する意識が、ネットゼロエコノミーに向けた取り組みを後押ししている。2021年、世界の消費者の35%が「積極的に二酸化炭素排出量の削減に努めた」と回答した。

◆デジタルシニア:シニア層の消費者がテクノロジーに詳しくなり、よりデジタルを活用するようになっている。台頭するバーチャルソリューションにおいても、デジタルシニアのニーズに対応したサービスが求められている。

◆資産管理マニア:資産運用が一般に広く普及するにつれ、消費者は金融リテラシーと経済的な安定を強化できるようになっている。世界の消費者の半数以上が「今後5年間で自分の生活が経済的により豊かになると思う」と回答している。

◆人生を大きく見直す:消費者は自己成長と自身の幸福を重視しており、各々の価値観、情熱、目的を反映するように人生を劇的に変化させている。

◆メタバースへの移行:没入型の3Dデジタルエコシステムにより、社会的な繋がりのあり方が変わり始めている。AR/VRヘッドセットの世界売上高は、2017年~2021年の5年間で56%増加し、昨年には26億米ドルに達した。

◆ユーズド品愛好家:消費者は、価格が手頃でサステナブル、そして他の人とかぶらない品物を探し求めており、ユーズド品の購入やピアツーピア(P2P)のマーケットプレイスの人気が高まると予測される。

◆地方と都会のいいとこ取り:消費者はより安全かつ清潔で、緑豊かな土地に移り住もうとしている。

◆自分らしさを愛する:消費者が本当の自分らしさを受け入れる中で、「自分を偽らない」、「受容」、「インクルージョン」の考え方が、ライフスタイルや消費習慣を選択する際の軸となっている。

◆社会活動再開への温度差:人それぞれ、抱く安心感のレベルが異なるため、パンデミック前の生活に戻ることは容易ではない。2021年、世界の消費者の76%が「外出時には健康と安全のための注意を払った」と回答。

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