タイ産のショウガ科植物に抗光老化作用を確認

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2022.02.18

国際部

光老化への2種のショウガ科植物の効果を検討した論文が2月11日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

紫外線(UVB)曝露よって発生した活性酸素種(Reactive Oxygen Species:ROS)は線維芽細胞を刺激する。その線維芽細胞はコラーゲンやヒアルロン酸などの分解酵素であるマトリックスメタロプロテアーゼ-1(MMP-1)の産生を促進し、皮膚の老化を誘発する。今回の研究では、タイの伝統的な女性用医薬品で一般的に使用されているショウガ科の草本植物のキョウオウ(Curcuma aromatica、姜黄)とテムラワク(Curcuma comosa、クスリウコン)がMMP-1発現を減少させるかを検証。キョウオウとテムラワク抽出物、および単離された化合物を用いて、HaCaTケラチノサイトにおけるUVB誘発性MMP-1を減少させる可能性の調査試験を行い、抽出物の総フェノール含有量と抗酸化能を測定により効果を評価した。

その結果、2つの抽出物と化合物はどちらも、HaCaT細胞のUVB誘発性MMP-1レベルを効果的に低下させ、細胞周期の停止を回復させることが分かった。また、テムラワク抽出物は、キョウオウ抽出物よりも多くのフェノール成分を含み、より強力な抗酸化作用が認められた。キョウオウおよびテムラワク抽出物には、UVBによって誘発される皮膚の光老化を防ぐ代替天然材料としての可能性が示唆された。

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