高出力のブレンド ダイオードレーザーを使用した脱毛の安全性と有効性を検討したパイロット試験の結果が3月20日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

今回の試験では、新しいブレンド ダイオードレーザー（810nm、940nm、および1060nm）の有効性、安全性、快適性を4800Wのダイオードレーザー（810nm）との比較した。参加者は皮膚タイプIIIおよびIVの14人で、全3回のセッション終了後6か月後に結果を評価した。実施場所は米国のテネシー臨床研究センター、対象の製品はスペインCocoon Medical社製のブレンド ダイオードレーザー（Primelase）を用いた。

その結果、ブレンド ダイオードレーザーは、810nmレーザーよりも40％（SE = 0.04％）高いフルエンスでの施術が可能だった。そのため、ブレンド ダイオードレーザー施術を受けた参加者は処置中の軽度から中等度の一時的な不快感、また10ポイントスケールで1.8ポイント高い、刺すような感覚を受けた。脱毛率はブレンド ダイオードレーザーで12％高かった。参加者の満足度はブレンド ダイオードレーザーで50％、810nmレーザーで36％だった。施術による長期的な悪影響は観察されなかった。