眼型酒さ患者の臨床的特徴を特定
2022.05.19
国際部
眼型酒さ(ocular rosacea)患者の臨床的特性を評価した研究結果が5月17日、「International Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。
酒さ患者で見られる眼に生じる酒さはしばしば過小診断され、不適切な治療につながる可能性が高い疾患である。今回の研究は、ドイツの酒さ患者777人を対象に、眼と皮膚の症状、皮膚科および眼科の診察歴、1型過敏症、およびニキビダニ検査に関する詳細なオンライン質問票を使用して調査した。
その結果、多くの患者で眼症状が報告された(51.4%)。その内訳は眼の炎症(44.9%)、かゆみ(46.9%)、麦粒腫または霰粒腫(77.4%)、ドライアイ症状(27.1%)だった。眼科医に相談した309人中149人(45.3%)で眼型酒さが確認された。399人中159人(39.8%)には、アレルギー歴はなかった。ニキビダニ陽性者の約半数(45人中21人、46.7%)が眼症状を有していた。