ナイジェリアでのマスク着用とニキビの関連

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2022.05.23

国際部

フェイスマスクとにきびに関する疫学研究の結果が5月19日、「PLoS One」オンラインに掲載された。

新型コロナ感染症の世界的なパンデミックの影響で、発展途上国でもマスクの着用が実施されている。今回、フェイスマスクとにきびに関する疫学研究が不足しているサハラ以南アフリカのナイジェリアで行われた調査結果が報告された。調査には、訓練を受けたインタビュアーによって、さまざまな公共の場所で無作為にアプローチした成人への質問票を用いた。各参加者には適切なインフォームドコンセントが行われた。調査結果はEpi-infoを用いて分析された。

平均年齢34.4±12.3歳、年齢中央値35.5歳の合計1316人がこの研究に参加した。男性:女性の比率は1:1.41だった。参加者のうち323人(24.5%)が、フェイスマスクを着用後に新たなニキビの発症または悪化を報告した。サージカルフェイスマスクは、ニキビの原因となる可能性が最も低かった。サージカルマスクと比べたニキビの発症は、N95フェイスマスク使用者では1.89倍、布製マスク使用者では1.41倍高かった。ニキビの既往歴のある人は、フェイスマスク着用後に新しいニキビの発症および悪化の確率が高かった。毎日のマスク着用時間の長さは、新しいニキビの発症および悪化との有意な関連はなかった。アレルギーの既往歴を報告している人は、ニキビ発症の確率が高かった。フェイスマスクの使用後にニキビができたと報告した人の192人(59.4%)が、マスク着用に否定的だった。

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