池田模範堂、市販薬と処方薬の成分比較で乾燥肌ケアへの適正分析

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2013.11.26

編集部

株式会社池田模範堂(富山県中新川郡上市町)はこのほど、乾燥肌への根本的なケアについて、市販薬と処方薬の成分比較を行ったレポートを発表した。皮膚の乾燥に対して処方される成分は、主に「尿素」「ワセリン」「ヘパリン類似物質」の3つ。それぞれ肌に対する効果が異なるため、特性を理解せずに使用するときちんと治らず乾燥肌を繰り返すことになる。レポートでは、市販薬でよく使われる成分、処方箋でよく使われる成分などについて説明している。

同社の調査分析によると、消費者が自分で選ぶ乾燥肌用の市販薬では、尿素を主成分とする商品が数多く存在しており、その効果は「保湿作用・乾燥した古い角層を溶かして取り除くピーリング効果」が主となる。角層が厚くなった部分に使うのは効果的だが、角層を壊すことでターンオーバーを促進してしまうため、“乾燥肌の悪循環”に陥っている肌には不向きな場合もあるそう。

一方、皮膚科で圧倒的に処方されている塗り薬に含まれる成分は、「ヘパリン類似物質」。尿素の処方推計実患者数は約250万人であるのに対し、ヘパリン類似物質の処方推計実患者数は約1,000万人。また、2012年の乾皮症・皮脂欠乏症湿疹における処方調査では、「ヘパリン類似物質」を処方される患者の比率は9割を超えている、とのこと。

【尿素とヘパリン類似物質の疾患別処方比率】

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尿素やワセリンが肌の表面で作用するのに対し、「ヘパリン類似物質」は肌の奥まで浸透し、肌が本来もつバリア機能を修復する効果があるという。刺激が少なく全身どこにでも使うこともできるため、乾燥肌を根本から治す治療薬として赤ちゃんから高齢者までの幅広い年代の方向けに医療機関でも積極的に活用されているそうだ。

レポートを発表した池田模範堂は、手軽に買える市販薬でありながら「ヘパリン類似物質」を配合した乾燥肌の修復治療薬『リペアクト』など4商品をラインナップしている、とアピールしている。

 

参考リンク
池田模範堂

 

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