シャンプーの香りは女性を魅力的に見せる効果あり~カネボウが実験

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2013.12.10

編集部

株式会社カネボウ化粧品の香料研究室は奈良教育大学・福井一教授と、特定の香りが女性の顔の視覚的印象に影響を与える効果について共同研究を行い、12月9日その研究結果を発表した。それによると、香りの嗜好性や残り香などを考慮してつくられた「シャンプーの香り」や、一般的なシャンプーの香りに使われる「白バラ」、「ホワイト・ムスク」の香りは、より女性の顔を魅力的に見せる効果があることが判明した。

カネボウ_香りの視覚効果実験2013年1月~3月末に、奈良教育大学で、健康で嗅覚が正常な男性32名(平均年齢22.7歳)を対象に香りの種類を伏せて実験した。実験では、あらかじめ香りを漂わせた部屋に被験者が入室し、一定時間(一分間)香りを嗅いだ後に、スクリーンに映し出された女性の顔写真を30秒間見て、その写真に対する魅力度を評価した。

用意した女性の顔写真は3パターン。事前に、実験の被験者とは別の10名(男女各5名)が、日本人女性70名の顔写真を評価し、「美人顔(バランスの整った顔)」、「平均的な顔」、「それ以外の顔」の3種類に分類した。実験は、6種類の香りと3種類の顔写真の組み合わせ(18パターン)を順序をバラバラにして呈示し、顔写真に対する「魅力度」を5段階で評価した。

香りの種類は、カネボウのロングセラーブランドのローズを主としたシャンプーの香りと、ナルシス(水仙)やミューゲ(すずらん)を主としたシャンプーの香り、白バラ(ローズ・アルバ)の香り、ホワイト・ムスクの香り、タバコの香り、無臭の6種類。

実験結果では、香りの影響が端的に表れたのが、シャンプーの香り。 男性被験者がシャンプーの香りを嗅ぎながら、女性の顔を見ると、無臭の時よりも約10%その女性の顔が魅力的にうつるという結果が出た。

香りの種類により視覚が影響を受けていることも判明した。シャンプーの香りや、白バラの香り、ホワイト・ムスクの香りは、男性に対し女性の顔を魅力的に見せる効果があり、また、タバコの香りは女性の顔の魅力を大き く下げるという結果が出た。さらに、美人顔の女性の画像に対しては、白バラとホワイト・ムスクの香りで特に魅力度が増加しており、個性的で特徴のある印象を被験者に与えていた。

同社は、「残り香のような間接的な芳香は、実際に女性を魅力的に見せる効果があることが判明した。また、美人顔は個性的な香りでも許容され、女性をより一層魅力的に見せる効果を有していることが考えらる」としている。

 

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