新統合資格「NR・サプリメントアドバイザー」認定者5千名超える
2014.01.16
編集部
健康食品やサプリメントの摂取についてアドバイス(助言)する業界資格認定制度「NR・サプリメントアドバイザー」の認定者が累計5,273名(2013年12月現在)に達した。同アドバイザー認定機関の社団日本臨床栄養協会が公表したもの。
NR・サプリメントアドバイザー試験は、同協会が2001年9月に設立した日本サプリメントアドバイザー認定機構が担当し毎年1回、12月に行っている。2013年12月時点で、同アドバイザーの認定累計総数は、試験開始以来、8年経て5,000名を超えた。また、昨年12月に行なった試験では、受講者総数836名の内、国家資格者の医師や歯科医師、臨床検査技師などが100%の合格率。これに対して同アドバイザーの仕事に興味を持つサラリーマンや女性が353名受験。その内、67名が合格するなど合格率は19%となっている。
受験資格要件は、原則自由だが実態は、医師、管理栄養士、栄養士、薬剤師などの有資格者が主体。受験に合格し認定を受けた後、5年後に資格更新がおこなわれる。資格更新要件として、日本臨床栄養学会・協会大連合大会への参加、サプリメントフォーラムへの参加、レベルアップセミナーの受講、通信教育の再受講、DVDによる自己学習、論文発表、学会発表、協会が認定したセミナーなどへの参加などにより5年で50単位取得することが課せられている。
このNR・サプリメントアドバイザー制度は、2012年4月に栄養情報担当(NR)養成事業を行なっていた国立健康・栄養研究所からサプリメントアドバイザー資格養成を行なっていた日本臨床栄養協会に移管し、新統合資格「NR・サプリメントアドバイザー」として再スタートしたもの。
資格制度を移管・統合したのは、行政改革推進会議で厚生労働省所管のNR資格養成事業を含めて生活習慣病の研究などを行なっていた国立健康・栄養研究所と医薬品の研究開発支援業務を行なう医薬基盤研究所の統合再編が決定されたことが主因。国立健康・栄養研究所は、3年かけてNR資格者を日本臨床栄養協会に移管する。