2013年度敏感肌コスメ市場2.2%増569億円で2年連続の堅調推移

最新商品

2014.06.3

編集部

マーケティングリサーチ会社の株式会社総合企画センター大阪が行った調査では、2013年度の敏感肌コスメ市場は前年度比2.2%増の569億円となり、2年連続の堅調推移となった。市場拡大の要因としては、エイジングや美白といった機能性訴求が市場をけん引ししたことや、日焼け止めや美容液といったスペシャルケアをプラスする消費者ニーズの増加も挙げられる。

「2014年 敏感肌コスメの市場分析調査」同社は5月21日に調査レポートを発表。同レポートの概要によると、主要企業の動向では、シェアトップの資生堂は主軸ブランドの「dプログラム」および医療機関専売ブランドの「ナビジョンDR」が寄与し、前年度比4.8%増で推移。また好調な企業としてはディセンシアが挙げられ、同社はストレス社会にさらされている働く女性の肌悩みに対応していることが奏功し、前年度比58.3%増と高い伸長率を示している。第一三共ヘルスケアも好調で、「ミノンアミノモイスト」が寄与し、前年度比6.1%増で推移している。

商品面では、エイジングや美白といった機能性スキンケアが市場をけん引している。また、化粧水や洗顔料などのベーシックケアに加え、日焼け止めや美容液といったスペシャルケアをプラスして使用するユーザーの増加も市場を底上げする要因となっている。さらに、販売規模は小さいながらメイクアップやボディケア、ヘアケアなどの分野も伸長しており、トータルでケアすることへの高まりが販売高アップに繋がっている。

同社の分析によると、2014年度については、引き続き機能性スキンケア商品の投入が活発化しているほか、メイクアップなどスキンケア以外の強化も進んでいることから、2%程度の伸長が見込まれる。特に参入ブランドでは、日焼け止めや美容液などの需要の高まりを受けて商品強化を実施しており、これらプラスケアの需要は一層拡大する見通し。また、新たにBBアイテムを投入した「キュレル」(花王)が好発進を切るなど、メイクアップ商品の注目が高まっていることから、更なる需要が見込まれる。

参考リンク
「2014年 敏感肌コスメの市場分析調査」

#

↑