カフェインが自律神経に影響

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2014.08.1

国際部

カフェインと更年期障害の関連を明らかにした調査結果が7月21日、「Menopause」オンライン版に掲載された。

2005年7月25日から2011年7月25日に、米国メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)において、閉経に関連した健康情報の総合的な調査「更年期健康調査票」を用いたアンケート調査が行われた。アンケート回答者は2507人、うち解析対象となったのは1806人だった。分析では、特に血管運動神経障害(自律神経失調症)を中心に、カフェインの摂取量と更年期障害との関連性を評価した。

その結果、カフェインの摂取と血管運動症状スコアの平均値に正の関連が見られた。これは、閉経の状態や喫煙による調整後にも有意に認められた。

コーヒーなどに含まれるカフェインが、エストロゲンなどの女性性ホルモンの分泌に影響を与えることは知られている。2009年の発表された論文では、カフェイン摂取量が多いと、更年期後の乳がんや子宮がんのリスクが低く、更年期以前では子宮がんのリスクが高くなることが報告されている。今回の研究では、カフェインと血管運動症状の関連が明らかになり、更年期特有のほてり(ホットフラッシュ)などを悪化させる可能性が示唆されたことになる。

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