米小児科学会、虫歯予防のフッ素を推奨

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2014.08.28

国際部

米国小児科学会(AAP:The American Academy of Pediatrics)は8月25日、虫歯予防のためにフッ素使用の勧告を発表した。

虫歯は、米国では特に貧困層の子供に多い一般的な疾患である。新たに発表された臨床研究「プライマリケアの設定におけるう蝕予防におけるフッ化物の使用」では、フッ化物は子供の虫歯予防に効果的であると述べている。AAPでは、以下を勧告している:

・全ての子どもに歯が生え始めからフッ素入り練り歯磨きを推奨。
・練り歯磨きの量は3才までは米粒大、3才以降は豆粒大。歯磨きは両親が手伝うべき。
・歯が生えたら3-6か月毎にフッ素の塗布を推奨。
・6才未満では誤飲の危険性があるため市販のフッ素洗口剤は薦めない。

2003年、厚労省から出された「フッ化物洗口ガイドライン」により、学校での集団フッ素洗口が各自治体で実施されている。しかし、日本ではフッ素の毒性に焦点が当てられており、2011年1月には日本弁護士連合会から、集団フッ素洗口・塗布の中止を求める意見書が、厚生労働省に対して出されている。また、2014年3月には日本消費者連盟から、学校等での強制的なフッ素洗口を推進しないよう、厚生労働省に対して要望書が出されている。

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