妊婦さんもみんなで取り組み肥満対策

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2014.09.1

国際部

医療現場における「グループ介入」は、アルコール依存からの脱却を目指すグループや、がん手術後の相互支援などで成果を挙げている。今回、肥満の妊娠女性に対するグループ介入により、体重を減らすことができたという報告が8月28日、「Obesity」オンライン版に掲載された。
妊婦の肥満は、胎児への影響が大きいことから特に注意すべきとされている。在胎週数に比べて大きい新生児は、赤血球数の増加や血糖値の低下、肺の異常による呼吸困難などのほか、妊婦の分娩リスクの増加も懸念されている。

介入研究は、米オレゴン州のKaiser Permanente Northwest病院医師のKimberly K. Vesco氏らによって行われた。妊娠7~21週にある114人の肥満妊婦を対象に体重管理を実施した。対象者を、グループ介入と個別介入に分けて観察したところ、グループ介入を行った女性では5.4キロ、個別介入では8.4キロの体重増加で、グループ介入の方が増加率が少なかった。また、在胎週数に比べて大きい新生児の割合もグループ介入を受けた女性で少なかった。

ウェブ上で食生活や日常の運動の記録を公開したり、肥満者グループの内での情報公開や励ましあいなどが肥満への取り組みに効果があることは知られている。

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