レスベラトロールの骨粗しょう症の予防効果に期待

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2014.10.24

国際部

ワインに含まれるポリフェノールの一種で強い抗酸化作用が認められ、若返りの成分とも呼ばれるレスベラトロール。化粧品やサプリメントに配合され注目を集めている。このレスベラトロールが男性の骨密度を上げたという研究結果が10月16日、「The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」オンライン版に掲載された。

デンマークにあるオーフス大学病院のMarie Juul Ørnstrup医師らは、平均BMI値33のメタボリック症候群の男性74人に対し、レスベラトロールの骨密度への影響を調査した。参加者は、16週間の調査期間中毎日500mgまたは75mgのレスベラトロール経口摂取する群と、摂取なしの群に無作為にグループ分けされた。

骨粗しょう症の診断基準である骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)値は、摂取なしの群に比べて摂取群で上昇が見られ、500mg群ではより高かった。腰椎骨梁の骨密度でも同様の結果だった。研究者らは「わずか4カ月で骨密度の大幅な改善が見られた」と述べ、今後の研究に期待している。

ここ最近の研究では、長寿遺伝子を刺激するというレスベラトロールの老化防止効果には否定的な研究結果しか出ておらず、レスべラトロールの老化抑制効果を参考に製品開発を進めていたSirtris社は開発を断念中。現在では、脳卒中やがんの予防効果、抗肥満効果などを中心に研究が進められているようだ。

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