生豆コーヒーのダイエット効果を明らかにした論文が撤回された

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2014.10.29

国際部

撤回論文を監視するサイトRetracion Watchは10月20日、生豆コーヒーのダイエット効果を示した論文の撤回情報を掲載した。10月23日には続報も掲載された。

減量に対する生豆コーヒーエキスの効果を研究・公表した2012年の論文はDiabetes, Metabolic Syndrome and Obesity: Targets and Therapyに掲載されたもので、タイトルは「Randomized, double-blind, placebo-controlled, linear dose, crossover study to evaluate the efficacy and safety of a green coffee bean extract in overweight subjects」。著者により撤回された。

この研究はスポンサーのApplied Food Science社がデータの妥当性を保証できないとされたもので、米連邦取引委員会(FCT)とは間違った研究に基づく製品の宣伝について9月に350万ドルで和解している。生豆コーヒーエキスは、アメリカをはじめとする140か国で放送されている健康情報トーク番組「ドクター・オズ・ショー」で紹介されたことで、ダイエット効果が大きく宣伝され、ブームとなっていた。

10月22日に論文撤回情報を取り上げたワシントン・ポスト紙によれば、ブームの火付け役となったドクター・オズのサイト、およびYoutubeからも生豆コーヒーの情報がすべて削除されていたとしている。

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