更年期はなぜ「むくむ」のかを解明

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2015.07.1

国際部

更年期に良く見られるむくみの原因を調査した報告が6月22日、American Physiological Society(アメリカ生理学学会)のサイトに発表された。

むくみ(bloating)を引き起こすような水分の貯留(Water retention)は性ホルモンの変化に関連している。多くの女性は閉経時にこの「水分の貯留」を経験するが、性ホルモンがどのように関連しているのかは明らかになっていない。研究の詳細は、「American Journal of Physiology—Renal Physiology」誌に掲載された。

体内の水分量は腎臓によってコントロールされている。さらに、そのコントロールは腎臓で発見された、水分子だけを通すチャネルのアクアポリン2(AQP2)が関わっている。

今回の研究はラットを使って行われた。卵巣を切除した雌のラットは、切除していない雌ラットに比べて、尿の量が少なく、AQP2が多かった。女性ホルモンを与えると、尿量は増加し、AQP2は減少した。この結果によると、女性ホルモン(エストラジオール)はAQP2に対する抑制効果を有し、エストラジオールレベルが低いと、より多くの水分貯留が生じる。研究者らは、月経周期以上の性ホルモンレベルの変化が腎臓の水分処理に影響を与える可能性があり、閉経期のホルモンレベルの低下が水分貯留を説明できるかもしれないと述べている。

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