フケ予防の硝酸ミコナゾール、加齢臭にも効果か

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2016.01.18

国際部

フケやかゆみを抑える目的でシャンプーに添加されている抗真菌剤の硝酸ミコナゾール。この硝酸ミコナゾールに体臭抑制の効果があるかもしれないという研究結果が1月15日、「International Journal of Cosmetic Science」オンライン版に掲載された。

皮脂のニオイを抑制しているのが皮脂膜に含まれる脂質、スクワレンの酸化を阻害することで高齢者特有のニオイを抑制できるかを試験調査した。

対象は高齢者介護施設入居者で、入浴支援を必要とする54人。6週間の試験期間で、通常の石けんと硝酸ミコナゾール配合の石けんを使用してもらい比較した。体臭は参加者本人とその着衣の両方で、嗅覚評価に基づいて行った。参加者と試験官はどちらの石けんを使っているかは知らされなかった。GC/MSによるニオイ分析は、体臭に関連した揮発性化合物の同定のために行った。

その結果、首や脇の下の不快な体臭の抑制が、サンプルの石鹸を使用した被験者で報告された。参加者のTシャツから3種類の化合物が検出された(2-エチルブタナール、6-メチル-5-ヘプテン-2-オン、ゲラニルアセトン)。これら化合物は、硝酸ミコナゾール配合の石けんで還元された。研究者らは、今回の試験調査で、硝酸ミコナゾールが体臭の抑制に効果を発揮しうることを示唆している。

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