食物繊維の多い食事は睡眠の質を良くする
2016.01.19
国際部
食事の内容で睡眠が変わるかもしれないという研究成果が、「Journal of Clinical Sleep Medicine」誌1月号に掲載された。
日常的に7-9時間の睡眠を取っている35-40歳の男女26人を対象に、食事と睡眠の関係を探る試験を実施した。その結果、食事の内容と睡眠時間には関連性が見られなかったが、睡眠の質には違いが見られた。食物繊維が少なく、不飽和脂肪酸が多い食事の後には、徐波睡眠の時間が短くなることが分かった。糖質(砂糖や炭水化物)が多い食事では覚醒と関連することも分かった。徐波睡眠はノンレム睡眠とも言われる深い熟睡状態を指す。
研究者らは、低繊維、高飽和脂肪、高糖分の食事は覚醒と浅い眠りに関連していること。また、食事内容の見直しが睡眠障害の管理に有用かどうかについて、今後の試験の必要性を示唆している。