日焼け止めのナノ粒子が遺伝子に影響を与える

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2016.05.13

国際部

食品、化粧品、日焼け止めなどに多く使用されているナノ粒子は、酸化ストレス遺伝子に微妙な影響があるという研究が5月9日、米国ジョージア工科大学のプレスリリースで発表された。

ナノ粒子は、細胞内部に酸化ストレスに対処する酵素を発現する遺伝子の活性に微妙な影響を与える。二酸化チタン(TiO2)のナノ粒子自体は、非毒性と考えられるが、ナノ材料への長期曝露による細胞への影響が懸念されている。

ジョージア工科大学の研究者らは、細胞の酸化ストレスに関連した84の遺伝子の発現に対する、二酸化チタンナノ粒子の影響を、ハイスループットスクリーニング技術を使用して検討した。その結果、24時間曝露により6つの遺伝子が影響を受け、そのうち4つは単一の遺伝子ファミリーに属していた。

二酸化チタンナノ粒子は太陽光を反射する性質があり、日焼け止めに多く使用されている。二酸化チタン自体に毒性はないが、ナノ粒子になった場合に皮膚から浸透するかしないか、また体内に蓄積されないかどうかなどの部分では、今のところ研究が十分ではないとされている。

「細胞の健康状態を示すすべての標準的尺度は、二酸化チタンナノ粒子によって影響されないことが示されたのは重要であった」と同校化学および生化学部准教授のChristine Payne氏は述べた。「今回の研究結果は、細胞に損傷を与えたり長期的な変化につながる可能性が懸念されるような酸化ストレスに対する微細な変化があることを示している。二酸化チタン以外のナノ粒子についてもスクリーニングされるべきである」。

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