植物性より動物性たんぱく質で死亡率高い

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2016.08.3

国際部

動物性たんぱく質を取る人の方が寿命が短いという研究結果が8月1日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

健康的な生活に必須なたんぱく質の摂取源の選択は、食材の組み合わせに影響を与えるため、健康に与える影響が大きいと考えられる。今回の、米ハーバード大学栄養学部の研究者らによる調査では、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の摂取と死亡率の関連を検討した。

調査の対象は、1980~2012年の米国看護師健康調査に参加の約13万人(男性35.3%、女性64.7%、平均年齢49歳)。摂取した食品の量と種類は、定期的に実施されている食事摂取頻度調査票から収集した。総摂取エネルギーに対するたんぱく質摂取の割合中央値は、動物性たんぱく質で14%、植物性たんぱく質で4%だった。生活習慣や食事リスク因子などで調整後、動物性たんぱく質摂取は高死亡率と僅かに関連が見られた。一方で、植物性たんぱく質は低死亡率との関連が見られた。これらの関連は、喫煙、大量アルコール摂取、過体重や肥満、運動不足といった不健康な生活習慣が1つでもある人に限られていた。動物性たんぱく質を植物性たんぱく質に置きかえると、低死亡率との関連が認められた。

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