大人にきびの原因を探る

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2016.11.21

国際部

成人女性のにきびの原因について探った研究論文が、「Journal of the American Academy of Dermatology」12月号に掲載された。

研究はイタリアの12の都市で外来診療に訪れた248人の女性を対象とした多施設症例対照研究で実施された。対象は25歳以上で新規ににきび(座瘡)と診断された女性、比較対照は270人でにきび(座瘡)ではないと診断された女性とした。

多変量解析の結果、両親に座瘡があったこと(オッズ比3.02)、兄弟に座瘡があったこと(同2.40)、本人の思春期に座瘡があったこと(同5.44)、妊娠歴なし(同1.71)、多毛症(同3.50)、仕事を持つ女性に比べて失業者や主婦である場合(同2.24)、心理的なストレスが多いこと(2.95)がにきびの発症と関連していた。
また生活習慣では、果物や野菜の摂取量が少ないこと(同2.33)、新鮮な魚の摂取量が少ないこと(同2.76)もにきびに関連していた。これらのにきびのリスク因子と考えられた因子が、にきびの発症と直接関連があるかどうかの評価は今回の研究では不足していた。研究者らは、大人にきびの発症の生活習慣因子の研究を続けたいとしている。

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