消費者は「ビタミン強化」に弱い

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2016.12.14

国際部

消費者は「ビタミン強化」のラベルがあるスナックを購入する傾向があるという調査結果が11月30日、「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」オンライン版に掲載された。

調査は、アメリカのネットリサーチパネルから無作為に選んだ18歳以上の5076人が対象。「ビタミン強化」の表示が、消費者の情報探索、購買決定、製品関連の健康認識に影響を与えるかどうかを評価した。検証対象は、2つの製品(野菜チップ/ポテトチップ)、2つの栄養プロファイル(より健康的/より健康的でない)、2つの強化シナリオ(強化/強化されていない)、2つの栄養強化表示(表示のない製品2パターン/表示ありの製品1パターン)とした。評価は、対象者による情報探索(栄養ファクトラベルを表示)、購入決定、製品の健全性の認識、およびより健康な栄養素プロファイルを有する製品の正しい選択ができたかどうかとした。評価の分析には、ロジスティック回帰を用い、一般的な表示ラベル、製品、健康状態、年齢、性別、教育水準、世帯内の子供の存在、人種/民族などで調整した。

その結果、「ビタミン強化」表示がある場合に消費者は「その他の栄養素を確認することが少ない」、「購入する可能性が高い」、「より健康的な製品だと信じる可能性が高い」、「健康的な製品を正しく選択する可能性が低い」ことがわかった。「ビタミン強化」表示のスナックは、消費者の購買意思を決定する可能性があると結論された。

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