食事の後、すぐに歯を磨く習慣は誤り

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2017.03.30

国際部

食後すぐに歯を磨くことは口腔衛生にとって良い習慣だと信じている人が多いようだが、実は間違いらしい。世界歯科連盟(FDI: World Dental Federation)が、世界オーラルヘルスデーに向けて口腔衛生の習慣についての世界調査の結果を3月20日発表した。このなかで誤った口腔衛生の習慣が世界で実施されている実態が明らかになった。

FDI は調査会社YouGovに委託して世界12カ国(イギリス、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、ブラジル、メキシコ、ポーランド、南アフリカ、インド、エジプト)の成人総勢12,849人を対象にオンライン調査を2017年1月20〜31日にわたり実施した。

歯磨きは歯の健康維持には大切は習慣だが、世界歯科連盟では、 歯のエナメ ル質か弱くなるのを防ぐため、食後、最低 30分待ってから歯を磨くように推奨している。調査した8カ国において、調査対象の 50%以上の人か「 毎回、食事の直後に歯を磨くことが大切」と考えている実態が判明した。この習慣を最も信じているのはブラジルで回答者の84%が“食後すぐの歯磨き”を支持した。エジプト(81%)、ポーランド(62%)とこの習慣を支持者が多かった。

歯科検診についての調査では、調査対象の 77%は年一回の歯科検診の受診は良い口腔衛生習慣だと認めているが、実際に受診しているのは52%だった。適度な飲酒は口腔衛生には有効な要因があるとされているが、これを認知している人は調査対象者のうちわずか28%だった。

FDI会長のハトリック・ヘスコット博士は、世界オーラルヘルスデーに因んで、「誰もが自分の口腔衛生を管理するようになり、口腔にとって良い衛生習慣を身に付け、 危険因子を避け、定期歯科検診の受診で自分の口を守れることを知ってほしい 」などと述べている。

参考リンク
fdiworlddental.org (英文公式サイト)

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