ナノテクノロジー、水虫菌を7日で完全除菌

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2017.08.3

国際部

水虫菌として知られるT.ルブラム菌の治療に局所的な一酸化窒素放出ナノ粒子が有望という研究が7月31日、米国ジョージワシントン大学から発表された。研究は「Nanomedicine: Nanotechnology, Biology, and Medicine」オンラインに掲載されている。

経口抗菌薬での全身療法による皮膚真菌感染症の治療は、患部に塗布する局所薬剤の効果が不十分な場合に用いられる。しかし、全身性の抗菌薬は目的以外の効果や組織への浸透また長期の治療期間が必要なことから抗菌薬耐性を起こすリスクがある。そこで、同大学医学・健康科学部の皮膚科准教授であるAdam Friedman医師らは、広域スペクトルで多面的な抗菌活性を有する一酸化窒素に着目。抗菌薬耐性を生じない理想的な治療薬としての可能性を探った。

Friedman医師はさらに「ナノテクノロジーが全身治療の必要性を克服するために有用か、患者にとってより安全で簡単な治療法かどうかを評価した」と述べている。医学分野における一酸化窒素の可能性はここ数十年にわたって研究されているが、効果的なドラッグデリバリーシステム(体内における薬物伝達システム)がないために使用が限られてきた。研究チームは、ナノテクノロジーを用いて単に一酸化窒素の放出だけではなく、経時的な皮膚への浸透で治療レベルの向上も達成できると考えた。今回、T.ルブラム皮膚感染症のマウスを用いた動物モデル実験で、市販薬の局所テルビナフィンよりも一酸化窒素放出ナノ粒子が迅速かつ効果的に治療効果を示し、治療後3日で感染の95%を除去、7日で完全除去が確認できた。

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