キッチン用スポンジの除菌は効果なし

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2017.08.10

国際部

キッチン用スポンジを清潔に保つには除菌より交換が良いとする記事が7月28日、アメリカ科学振興協会(American Association for the Advancement of Science:AAAS)オフィシャルサイトに掲載された。

生乾きの洗濯物やキッチンスポンジの臭いの元として知られる微生物のMoraxella osloensisは、免疫系の弱い人では感染症を引き起こす可能性がある。研究者らは、14個の使用済みキッチンスポンジの微生物DNA配列決定の結果を「Scientific Reports」で発表した。この研究によると、驚くべきことに、スポンジの煮沸や電子レンジによる加熱でもこれらの微生物を死滅させることはできなかった。実際に、定期的に消毒されたスポンジは、消毒していないスポンジと比べて病原菌の割合が高い。これは、病原菌のほうが消毒後の再コロニー化が早いことによる。

研究者がスポンジを顕微鏡で確認すると、地球に棲息する人の約7倍に相当する、1平方メートル当たり5×10の10乗個以上の細菌が存在する可能性があることがわかった。このような細菌の密度は、糞便中と同様だと研究者らは述べている。「しかし、心配はいらない。清潔なスポンジへの解決策は簡単で、毎週交換することである」。

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