脂漏性皮膚炎、色白で乾燥肌の男性に多い

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2017.09.13

国際部

中高年高齢者における脂漏性皮膚炎の実態調査の結果が8月30日、「British Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。

調査はオランダで行われている長期の疫学観察コホート研究「ロッテルダム研究」において、訓練を受けた医師によって脂漏性皮膚炎と診断された中高年の患者を対象とした。肥満、肌の色、ストレス、うつ病、教育レベル、高血圧、気候、乾癬、アルコールおよびタバコの摂取を考慮した多変量ロジスティック回帰で分析した。

脂漏性皮膚炎は、不明確な病態生理学的機序を有する慢性再発性炎症性の皮膚疾患。頭部(特に生え際)、顔、わきの下、股、上背部などの皮脂の分泌の多い部分にできる湿疹で、赤くなり、かゆみやフケなどが生じる。今回の調査では、脂漏性皮膚炎に関連する生活習慣および生理学的決定要因を探った。

5498人の参加者のうち788人が脂漏性皮膚炎と診断された(14.3%)。脂漏性皮膚炎は男性で多くかった(調整オッズ比 2.09)。また、皮膚の色、季節なら冬、および全身性皮膚乾燥症と関係していた。脂漏性皮膚炎は、中年および高齢の高齢者において、特に冬季に最も一般的な炎症性皮膚病の1つであること。また、男性で皮膚の色が明るく乾燥肌の人は脂漏性皮膚炎の可能性が最も高いことが示された。

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