柑橘系芳香成分リモネンのパッチテスト濃度

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2017.11.28

国際部

化粧品、パーソナル製品、室内芳香剤など多様な分野で使用されている芳香成分のリモネンとリナロールに対するパッチテスト濃度を検討した研究が11月16日、「British Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。

精油などに含まれる芳香成分のリモネンおよびリナロールに対して反応(感作)の発生が認められている。オレンジ、ゆず、グレープフルーツなど柑橘系芳香の主成分リモネン、ローズウッド、ネロリ、ラベンダーなどに多く含まれるリナロールはともに酸化テルペンに属するが、この成分へのパッチテストは日常的には実施されておらず、理想的なパッチテスト濃度は不明だった。

今回の試験は、英国ベースラインパッチテストシリーズへの追加を想定して実施された。2013–2014年に英国の医療施設12施設の4563人について、リモネンヒドロペルオキシドの0.3%、0.2%、0.1%(いずれもin petrolatum)およびリナロールヒドロペルオキシドの1.0%、0.5%、0.25%(同)に対するテストを受けた。その結果、研究者らは英国ベースラインパッチテストシリーズにおいて、リモネンヒドロペルオキシドは0.3%、リナロールヒドロペルオキシドは1.0%でテストされることを推奨すると結論した。

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