髪の成長に効果の高血圧薬、女性での臨床試験実施

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2017.12.22

国際部

女性の脱毛に効果があると考えられている薬剤2種の併用効果を試験した結果が12月12日、「International Journal of Dermatology」オンラインに掲載された。

経口抗高血圧薬のミノキシジルおよびスピロノラクトンは、髪の成長を刺激することが知られている。今回、女性型脱毛症へのミノキシジル0.25mgおよびスピロノラクトン25mgを含むカプセル剤1日1回投与の効果を試験した。

試験対象者は女性100人、平均年齢は48.44歳(18〜80歳)、試験期間12か月の観察パイロット研究として実施された。ベースライン時の平均脱毛スコアは4.82、平均診断期間は6.5年だった。脱毛の重症度スコアの平均減少は6か月で0.85、12か月で1.3、脱毛スコアの平均減少はそれぞれ2.3、2.6だった。副作用は8人の女性にみられたが軽度だった。高カリウム血症またはその他の血液検査異常は見られなかった。

男性ホルモンによる脱毛症をAGA(androgenetic alopecia)と称し、女性における男性ホルモンによる脱毛症は「女性の男性型脱毛症(Female AGA)」というわかりにくい表現となっていた。このため、現在では女性パターンヘアロス(female pattern hair loss:MPHL)、男性パターンヘアロス(male pattern hair loss:FPHL)という名称が使用されるようになってきている。

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