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小児の約半数はニッケルアレルギー

小児ではニッケルアレルギーは一般的なものであったという調査結果が4月14日、「Journal of the American Academy of Dermatology」オンラインに掲載された。

ニッケルは、アレルギー性接触性皮膚炎の原因となるアレルゲンのひとつである。近年、金属アレルギーを訴える患者の増加に伴い、貴金属、服飾留め具(ボタンやバックルなど)、腕時計などの製造販売業界における対応も進んでいる。今回の調査は、1994~2014年の北米の小児コホート(北米の接触性皮膚炎グループ:NACDG)からのデータを対象に、小児のニッケル感受性の特徴を考察した。

ニッケル感度の頻度は23.7%であった。ニッケル感受性は男児で低く、年齢とともに減少傾向が見られた(5歳未満で44.8%、6~12歳で36.6%、13~18歳で22.6%)。ニッケルに反応する最も一般的な身体部位はなく、全体に散在または一般化されており、広範な皮膚炎の発症可能性を示している。ニッケル関係する一般的な原因は貴金属だった(36.4%)。ニッケルアレルギーは子供に一般的に見られるもので、年齢とともに感度が低下してゆくことが初めて確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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