閉経後女性の身長低下に関わるリスク因子を特定

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2018.06.5

国際部

閉経後女性の身長低下を予測する因子を特定した研究結果が5月7日、「Menopause」オンラインに掲載された。

加齢により身長が縮むという現象は高齢女性には一般的にみられ、介護が必要になるリスクや死亡率の上昇とも関連しているという。今回の研究は、Buffalo Osteoporosis and Periodontal Disease Study(バッファロー骨粗しょう症と歯周病研究)に登録された1024人の閉経後女性を対象に、研究開始時に人口統計、生活習慣、病歴、投薬歴を調査した。また、研究開始時と5年後の身長を計測し、身長の著しい低下(1インチ以上)に関連する因子を同定した。

その結果、身長低下の平均値は0.4インチ(10.16ミリ)だった。 年齢、体重、経口コルチコステロイドの使用、激しい運動は、多変数調整モデルにおいて著しい身長低下と有意に関連していた。ROC曲線下面積は72.1%だった。予測モデルへ骨密度測定値を追加しても予測能は​​改善しなかった。

閉経後女性における1インチ以上の身長低下の5年リスクの予測に、これらの入手可能な変数は有用である可能性がある。高齢者の骨折や死亡の予防戦略への参考としても有用な研究結果であることが示唆された。

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