マンゴー1日330gで心血管リスクを回避?
2018.06.15
国際部
マンゴーが女性の心血管や腸の健康を改善するという研究結果が6月11日、世界有数の広告代理店ウェーバー・シャンドウィックからプレスリリースされた。カリフォルニア大学デイビス校で行われたこの研究試験は、マンゴー摂取による良好な血管効果を実証する最初のヒト試験と位置付けられており、詳細は米国栄養学会(American Society for Nutrition)の年次学術集会「Nutrition 2018」(6月9~12日、アメリカ・ボストン開催)で発表された。
健康な閉経後女性24人を対象に、1日330gの蜂蜜マンゴーを摂取する14日間の試験を実施した。Ataulfoというこのマンゴーは、ポリフェノールを高濃度に含むために選ばれた。その結果、収縮期血圧は、マンゴー摂取の2時間後にベースライン値と比較して有意に低かった。脈圧(最大血圧と最小血圧の差)にも有意な低下が見られた。また、腸管での微生物発酵によって生成される水素とメタンの呼気レベルを測定した結果、メタンの生成が確認されていた6人のうち3人はマンゴーを摂取した後に有意なメタン濃度の減少を示した。これは、腸の健康にとって好ましい結果であると考えられた。
研究者らは、マンゴーは心臓血管疾患のリスク低減に役立つ可能性があると結論づけており、今後の他の人口集団を含む長期的な研究が重要であるとされた。