【連載】大手化粧品会社の研究(65)シャルレの会社研究 ~化粧品の売上比率、平均約15%前後で推移~(上)
2018.12.13
編集部
女性用下着を中心とした衣料商社の株式会社シャルレ(兵庫県神戸市、東商2部上場)が2003年に化粧品分野に進出して2018年で13年になる。
1975年11月に神戸市に会社を設立し婦人下着の販売を開始。2003年にスキンケアブランド「エタリテ」を通販市場に投入し、化粧品分野に本格参入した。2016年6月に女性専用サロンに参入したが2017年10月に撤退した。
化粧品の販売については、2003年にスキンケアブランド「エタリテ」を通販市場に投入して以降、2018年12月現在までに、エタリテブランドのスキンケア「エタリテ オーラマージュ」(美容液、化粧水、クリーム等)をはじめ、ベーシックケアブランドの「エタリテ」(美白美容液、日焼け止め乳液、ファンデーション等)や「エタリテ フレディアス」(洗顔料、化粧水、乳液等)、ヘアケアとボディケアブランドシリーズの「シャリエーゼ」(シャンプー、トリートメント、育毛剤、ボディーソープ等)など既存定番商品中心に5種類、約20品目を通販市場主体に投入した。
一方、化粧品の業績を見ると2018年3月期は、定番商品としてアルカリ還元水でメイクを落とせる「エタリテ クレンジング ローション」を新規販売。また、数量限定商品として「シャルレ セルフィア」ブランドより「クリアホワイト」の夏用限定セットを発売するとともに、「エタリテ」ブランドより「エタリテ オーラマージュ」のプレミアム限定セットや「エタリテ オーラマージュ クリームG」を発売するなど好調に推移した。
しかし、既存定番商品の売上高が減少したため、2018年3月期の化粧品類全体の売上高は、26億30百万円と前期比3.2%減となった。
この3年間の総売上高に占める化粧品の売り上げ構成比率は、平均約15%前後で推移している。
化粧品の販売形態は、主力の下着販売が訪問販売なのに対し、顧客のライフスタイルに合わせて好きな時間に好きな方法で購入できる通信販売を主体に展開。毎年、発行しているカタログなどを見ながら電話、FAX、郵送での注文やWebからの注文が可能。表にシャルレの主な会社沿革と化粧品の業績等を示す。