女性経営者連載4・アクト・フォ(上) ~アロマセラピスト養成スクール事業~ 写真・アクトインターナショナルスクール四谷校

2021.11.1

特集

編集部

アクト・フォ(静岡市、社長太田奈月氏)は、1985年11月にエステサロンと化粧品販売を目的に法人を設立。以来、アロマテラピー(植物の有効成分を含んだ精油=エッセンシャルオイル)について専門知識を教えるスクール「アクトインターナショナルスクール」を開校するとともに緑茶から抽出したアロマ香水等の開発・販売事業に参入。現在、初代社長で現会長の太田めぐみ氏の跡を継いで2代目社長に就任(2017年)した太田奈月氏が経営を牽引しながらスクール事業と緑茶商品開発事業の2事業を展開している。

同スクール事業は、2000年にアロマテラピースクールとして「アクトインターナショナルスクール静岡校」を開校。2011年に同東京校(四谷校=写真)を開校した。

同社がアロマテラピースクールを開校したのは、日本のアロマセラピストの社会進出と地位向上を図るのが狙い。

同スクールでは、プロとして活躍出来る「アロマ調香技術」、「国際アロマセラピストの資格と技術習得」、「PEOT国際資格の習得」など約5つの専門コースを開設し、教育している。

アロマ調香技術は、天然アロマ香水(アロマパルファン)を作るプロフェッショナルを目的とした講座。修了者は、日本アロマパルファンヌ協会(2012年、太田奈月氏創設)からアロマ調香師の資格「アロマパルファニスト」や香りで空間演出を行う「アロマエアスタイリスト」の資格が授与される。また、同協会は、アロマバルファン認定教室の推進やアロマパルファン基礎講座を教える認定講師育成などの活動をおこなっている。

国際アロマセラピストの資格と技術習得は「国際アロマセラピスト連盟」(IFA・英国)の資格名称。両校は、英国IFAに認定された学校として教育を行い、資格を取得することができる。

教育内容は、約70種類以上の精油を使いこなし、セラピストとして多くの症例に対できる力を身に付ける。

PEOT国際資格の習得は、国際アロマセラピスト連盟が定めた上位資格である「プロフェッショナルエッセンシャルオイルセラピー」(PEOT)の資格が習得できる。

同社では、スクールの教育方針として「知識や技術は、単に学ぶだけでなく実践することではじめて身に付く。プロフェッショナル向けのすべての講座で顧客を招き技術やサービスを提供する実践授業を取り入れている。プロとしての意識を高め、知識と技術のブラッシュアップに力を入れている」と説く。

アロマテラピーは、植物の有効成分を含んだ「精油」(エッセンシャルオイル)を用いてリラックスできる空間を作り、毎日の健康をサポートするもの。「リラクゼーション」や「癒し」に注目が集まるなか、これまで両校合わせて累計2000名を超える卒業生を送り出しており、アロマテラピー専門校として存在感を高めている。

#

↑