【連載】化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡【16】サラヴィオ化粧品③ ~販売パートナー募集、化粧品多チャンネルで販売~

2016.09.14

特集

編集部

サラヴィオ化粧品は、中央研究所での「マイクロセンサー理論」と「加水分解酵母エキスの作用機序解明」及び温泉藻類「RG92」(RG92の名前の由来は、リジェネレーション ゲートウェイ(Regeneration Gateway)の頭文字と92は株番号の意味を込めて命名)の発見と有効性などを踏まえて、商品・開発センターとの密接な連携を図りながら、これまでスキンケア、ヘアケアなどの化粧品24品目を商品化して市場に投入している。

M1育毛ミストその中で代表的な化粧品が脱毛症対応の発毛剤「M-1発毛ミスト」(写真)と「RG92マルチアクティブローション」。

M-1発毛ミストの開発は、「細胞増殖因子」(髪のもとであるケラチノサイトや髪の土台となる線維芽細胞などの分裂・増殖をうながすシグナル)の発生量を増やすことで発毛を促進する。同時に、M-1発毛ミストは、DHTによって生成される「TGF-β」などの「脱毛シグナル」を30〜70%ほど減少させることによって、抜け毛を防ぐなどの技術を駆使して商品化に繋げた。

RG92マルチアクティブローションは、女性用の化粧水として商品化したが、スポーツやトレーニング愛好者にも使用されている。

温泉藻から抽出したRG92エキス配合のローションモニター試験を大学に依頼して行ったところ、肌のコンディションを整える作用と高いマッサージ作用などがあることが実証された。こうしたRG92の成果が特許取得(2015年1月)につながった。

こうした化粧品の販売は現在、ネット通販を主体に温泉施設内に開設した直営店舗5店舗などで販売している。

ここへきて化粧品の販売増を狙いに日本全国の理美容サロン、エステティックサロン、調剤薬局、ドラッグストア、量販店等でサラヴィオ製品を取扱う販売パートナーの募集を始めている。また、海外展開も注目される。

同社は、2016年2月にシンガポールで行われたジェトロ主催のイノベーション・プログラムにおいて、温泉藻類RG92の有効性や市場性についてプレゼンテーションを行った。日本の温泉の効果を科学的に証明し、特許を取得したことが現地の企業の目に止まり共同研究も検討されている。
こうした海外に目を向けた活動が評価されて2016年5月に、中小企業庁傘下の独立法人中小企業基盤整備機構の支援事業「海外ビジネス戦略推進支援事業」に採択された。

今後、国内での多チャンネルでの販売や海外展開をどの程度、具体化して収益に繋げるか、新たな温泉ベンチャーの挑戦が始まった。

 

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