【連載】大手化粧品会社の研究㉒コンヴァノの会社研究 ~東証マザーズに株式を公開~(上)

2018.05.17

特集

編集部

ネイルサロンのフランチャイズチェーンを展開する株式会社コンヴァノ(東京都渋谷区)が、2018年4月11日に東証マザーズ市場に上場した。創業は、2007年4月。法人を設立(2013年7月)して約5年で上場を実現した。ネイルサロン専門企業が株式を公開するのは、珍しいケース。

同社は、創業以来「ネイルサロン業界で最高のおもてなしを提供するリーディングカンパニーを目指す」とのビジョンを掲げて、ネイルサロン「FASTNAIL」(写真=ファストネイル)の多店舗展開とメール広告配信、CM放送などのメディア事業の両肺体制で事業に取り組んできた。

ファストネイルのブランド名は、最新の流行をいち早く取り入れ、低価格で高品質を提供するネイルサービスシステム。
ネイルサロン「ファストネイル」では、ユーザーニーズに基づいて開発したファストネイルの予約システムを駆使してサービスの向上につなげている。
同システムは「デザインFit検索」で、豊富なデザインから好みに合わせたデザイン順に表示。 30万通りのデザインから選んでそのまま予約が可能。また、デザイン決定後、30分でデザインが完成する。
主な料金は、ジェルネイルハンドで2990円(税抜)、フットなら3490円 (税抜)。また、原材料については、艶がよく、長持ち。除去する時には、はがれやすいジェルネイル素材を使用するなどこだわりを持つ素材使用している。

こうした特徴を持つネイルサロンのFC展開について同社は、加盟店のビジネスパートナーに求めることとして自ら店舗運営にリーダーシップを発揮すること。 同時に、ファストネイルブランドに誰よりも高い信頼を持つことを挙げる。
同社では、主な応募資格・条件について
➀すでにビジネスで成功され、次のビジネスを検討されている法人の方
②ファストネイルブランドに強い関心をもたれており、成功意欲が高い方
③一定期間内に数店舗の出店を行える資金が用意できる方
④同業他社の経営に携わっていない方等を対象にしている。

ネイルサロンの出店形態は、テナントビル型(駅に近いテナントビル)や商行施設を中心に展開。2018年3月末の店舗数は、47店舗にのぼる。
日本の人口が減少傾向にある中で、ネイル産業の市場規模は、約2200 億円(日本ネイリスト協会調べ)を形成。ネイルを楽しむ人口の増加に伴い、堅調な需要に支えられて市場規模は年々、拡大傾向をたどる見通しにある。

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