【連載】大手化粧品会社の研究㉒コンヴァノの会社研究 ~サロンのメディア化など成長戦略を推進~(下)

2018.05.18

特集

編集部

コンヴァノの2018年3月期業績は、既存店舗の好調に加えて出店計画の遂行、自社ウェブサイトとスマホアプリからなる「ファーストネイルタウン」の利用促進強化などを要因に売上高前期比11.9%増の20億円、営業利益同29.5%増の14億円、当期利益銅2.7%増の84百万円の増収増益を見込む。表に業績の推移を示す。

同社は、上場(2018年4月11日東証マザーズ市場)を契機に成長戦略を描く。さらなる人材獲得を進めるとともに大都市圏を中心に店舗数を拡大する。特に、商業施設型の出店を一層加速していく。

今期(2019年3月期)の新規出店予定店舗は5店舗を計画。総店舗数は、新規出店5店舗、商業施設型18店舗、テナントビル型29店舗の合計52店舗を見込む。
来期(2020年3月期)は、新規出店予定店舗10店舗を予定。また、商業施設型18店舗、テナントビル型29店舗を計画し、総店舗数を57店舗に持っていく。

店舗の新規出店に伴い、ここへきて大手商業施設から同社へのテナント入居オファーが増加している。
現在、同社の商業施設における出店は、丸井グループ3店、東急グループ4店、イオンモール3店、そごう・西武2店、三井不動産1店、セブン&アイ1店、阪急阪神百貨店1店などとなっており、出店計画の高まりに伴って引き続き商業施設からの出店要請は強いものがある。

既存店の売上高向上にも努める。2016年3月期、2017年3月期、2018年3月期の過去3年間の既存店売上高は、100%超で推移。
引き続き、上場や新規出店による知名度向上、顧客リピート率の維持向上、既存店へのネイリスト補充、インパウンド対応強化等に努める。さらに、サロンのメディア化を進め、収益の向上を図っていく。特に、全店舗のディスプレイをつなぎ広告媒体化を実現するなどの成長戦略を推進していく方針。

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