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米国成人の「幻臭」有病率は6.5%

米国成人のファントム臭の有病率と関連する要因の研究結果が「JAMA Otolaryngol Head & Neck Surgery」9月号に掲載された。ファントム臭とは、実際には存在しない、不快なにおいを感じる「幻臭」のこと。これまでの研究は不十分で、人口ベースの疫学データを用いての研究報告はなかった。

米国の国民健康栄養調査2011-14年のデータに複雑なサンプリングデザインを施し、40歳以上の成人7417人の全米代表サンプルを作成した。各人の社会人口学的特徴を収集し、喫煙および飲酒歴、頭部外傷、持続的な口渇、嗅覚機能および全般的健康状態を評価した。

その結果、今回の横断研究では、幻臭の有病率は6.5%(534人)で、女性、若年層、および社会経済的地位の低い者で多かった。幻臭は、健康状態が悪い、頭部外傷の既往歴がある、口の乾燥状態が続く人でより一般的だった。幻臭を有する人で臨床医師に味覚または嗅覚に問題があることを相談した人は11%(64人)のみだった。研究者らは、重篤なQOLの低下に繋がる幻臭に関するこれらの結果が、臨床医にこの障害の重要性を警鐘する手掛かりを提供するかもしれないとしている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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