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肥満と体脂肪は心血管疾患の直接原因の可能性

肥満と体脂肪は心血管系疾患の直接の原因であるとした研究論文が613日、「European Heart Journal」オンラインに掲載された。

肥満が心血管疾の発症と関連していることは知られているが、その役割は不明な部分が多い。今回、スウェーデンKarolinska Institutetの研究者らは、英国バイオバンク367703人のデータを対象にしたメンデルランダム化研究でBMI、体脂肪、除脂肪と13の心血管疾患および動脈性高血圧症の関連性を調査した。

遺伝的に予測されたBMIは動脈弁狭窄、心不全、深部静脈血栓症、動脈高血圧、末梢動脈疾患、冠状動脈疾患、心房細動、肺血栓塞栓症の転帰と有意に正の関連があることが確認された。BMI1 kg/m2増加当たりのオッズ比は1.06だった。遺伝的に予測された脂肪量指数と9つの結果との正の関連性を示唆するエビデンスがあった。この関連性で最も強かったのは大動脈弁狭窄だった(1kg/m2増加当たりのオッズ比1.46)。除脂肪指数と心房細動、虚血性脳卒中、および腹部大動脈瘤には負の関連性を示唆するエビデンスがあった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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