初潮年齢の低さと更年期の頻繁なほてりや寝汗が関連
2020.07.30
国際部
初潮年齢と更年期の血管運動神経症状(VMS)リスクとの中年期の体格指数(BMI)の関連を検討した結果が7月21日、「International Journal of Obstetrics & Gynaecology」オンラインに掲載された。
英国、米国、オーストラリアの国際研究コホートInterLACEから6つのコホート研究に参加の1万8555人を対象に統合分析を実施。2つの研究からVMS頻度の、4つの研究から重症度のデータを収集。多項ロジスティック回帰モデルを使用して、相対リスク比(RRR)と95%CIを交絡因子用として調整し、ランダム効果として評価した。
その結果、初潮年齢11歳以下は14歳以上と比べ、頻繁なほてりおよび寝汗のリスク増加と関連した。重症度データも同様の結果を示したが決定的なものではなく、重度のぼせと寝汗の相対リスク比はそれぞれ1.16と1.27だった。BMIはこの関連付けと大きく関係し、初潮年齢の低さと頻繁なVMSの関連は、通常の体重よりも太りすぎまたは肥満の女性の間で強かった。BMIはVMSの重症度リスクへの影響はそれほど強くなかった。研究者らは「初潮年齢の低さはVMSのリスク要因だが、中年期BMIはこのリスクを修正する上で重要な役割を果たす可能性がある」としている。