レタス食物繊維にも食後高血糖抑制効果を期待

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2021.03.18

国際部

レタスに含まれる食物繊維の脂質吸収低下効果などを評価した研究が3月11日、「Recent patents on food, nutrition & agriculture」オンラインに掲載された。

今回の研究は、サラダで通常消費される野菜である各種レタス(レッドオーク、レッドコーラル、グリーンオーク、バターヘッド、コス)を対象に、in vitroモデルを使用して分析した。各種レタスの食物繊維の定量は酵素法を使用し、特性評価を実施した。物理的特性(溶解性および疎水結合、膨潤性、陽イオン交換能、および油結合能)、ならびに食物繊維の抗高血糖および抗高コレステロール血症効果を調査した。

その結果、大部分のレタスからの総食物繊維と不溶性食物繊維の水和能力は、セルロースのとは大きく異なることがわかった。グルコースの吸着と拡散はインキュベーションの時間に正比例し、拡散速度はセルロースと比較して有意に低かった。すべての種類のレタス食物繊維は、セルロースと比較して有意に高いグルココール酸結合およびコレステロール結合能を示し、また、濃度依存的に膵臓コレステロールエステラーゼ活性を遅らせた。この研究結果から、サラダ野菜からの天然食物繊維がブドウ糖と脂質の吸収と分解率を低下させ、それによって食後の血糖値とコレステロール値の上昇を防ぎ、人間の健康に有益であることが示された。

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