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ニキビなどの皮膚疾患に精神医学的アプローチ

一般的な慢性皮膚疾患に加えた精神医学的なアプローチが重要な役割を果たすのかを考察した結果が3月4日、「Clinics in Dermatology」オンラインに掲載された。慢性皮膚疾患は、患者の身体的、心理的、社会的幸福に大きな影響を与える可能性があるため、担当医師は慢性皮膚疾患の心理的後遺症を管理する上で重要な役割を果たす可能性がある。

尋常性ざ瘡(ニキビ)、アトピー性皮膚炎、乾癬、白斑、円形脱毛症、および化膿性汗腺炎は、うつ病、不安症、および生活の質の低下のリスクが高い慢性皮膚疾患である。慢性皮膚疾患患者の生活の質を評価するために一般的な尺度と疾患固有の尺度の両方が存在し、最も一般的な尺度は皮膚科の生活の質指数(Dermatology Life Quality Index)である。慢性皮膚疾患患者に対する一般的な管理アプローチには、患者の困難の認識と検証、疾患の潜在的な影響と予後に関する患者教育を組み込む必要があり、皮膚病変の医学的管理、ストレス管理のコーチング、心理療法などが考えられる。心理療法には、会話療法(認知行動療法)、覚醒抑制療法(瞑想、リラクゼーション)、行動療法(習慣逆転療法)などがある。皮膚科医やその他の医療提供者による一般的な慢性皮膚疾患の精神医学的および心理学的側面の理解、特定、および管理の改善は、患者の転帰にプラスの影響があることが示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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