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抗肥満薬、フェンテルミン/トピラマートで費用対効果高い

米国食品医薬品局(FDA)の承認を得ている抗肥満薬5種の費用対効果を比較した結果が3月25日、「Nutrition, metabolism, and cardiovascular diseases」オンラインに掲載された。

対象となった抗肥満薬5種は、チルゼパチド、セマグルチド、リラグルチド、フェンテルミン/トピラメート、およびナルトレキソン/ブプロピオン。費用対効果の評価には、米国の臨床試験の結果を使用して40年間の体重の変化をシミュレートするマルコフモデルを開発した。モデルとなったコホートは女性が78.2%、平均年齢45歳、BMIは女性で37.1、男性で 36.8だった。

その結果、フェンテルミン/トピラメートおよびナルトレキソン/ブプロピオンがコストがかからない薬剤で、フェンテルミン/トピラマートが最も低コストで、費用対効果が高かった。5種の薬剤の調整済み生存年数(QALY)に0.5以上の差はなかった。チルゼパチドのQALYを用いたICER(増分費用効果比)は355,616ドルだった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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