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ニキビ瘢痕へのフラクショナルピコレーザー痛み少ない

ニキビ瘢痕に対するフラクショナルピコレーザーの効果を検討したメタ解析の結果が6月12日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

ニキビ瘢痕に使用されてきたフラクショナルレーザーは治療法として確立されているが、避けられない有害事象がいくつか報告されている。現在、ニキビ瘢痕へのフラクショナルピコレーザーの使用が増加傾向にある。今回の研究では、ニキビ瘢痕へのフラクショナルレーザーとフラクショナルピコレーザーの効果比較を実施。PubMed、Embase、Ovid、Cochrane Library、および Web of Science データベースから7件の適格な研究を特定した。

その結果、3人の医師の評価システムでは、ニキビ瘢痕の臨床改善に両レーザーに差は見られなかった。患者が評価した有効性評価でも有意な差は認められなかった。一時的な局部出血はフラクショナルピコレーザーで多かったが、炎症後色素沈着過剰の発生率と痛みのレベルはフラクショナルピコレーザーで少なかった。治療後の浮腫の重症度も両レーザーで差がなかった。紅斑の持続期間は、フラクショナルピコレーザーと非切除型フラクショナルレーザーに差はなかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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