光の強さが食後の血糖値に影響

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2017.05.12

国際部

周囲の明るさが血糖値と中性脂肪値に与える影響についての研究が「Journal of Biological Rhythms」(Volume 32, Issue 2, April 2017)に掲載された。

明るさは、エネルギー代謝を調節する視床下部領域に直接伝達される。これまで実施された観察研究では、周囲の明るさと血糖値、脂質レベルとに関連性があることが示唆されているが、この関係が短時間でも起こるか調査したデータは不足している。明るい光が血糖値および脂質代謝に影響をおよぼすとの仮定のもと、8人の健康な痩身男性と2人の糖尿病肥満男性を対象に今回の試験を実施した。

朝の7時間30分から5時間に亘って、試験参加者を明るい光(4000ルクス)または薄暗い光(10ルクス)のいずれかの環境下で過ごしてもらった。試験開始から1時間後には、参加者は600kcalの食事を摂取した。主要評価項目は、空腹時および食後の血糖値だった。

健康な男性では、明るい光は空腹時血糖値または食後血糖値に影響しなかった。しかし、空腹時および食後中性脂肪値を増加させていた。2型糖尿病の男性では、明るい光は空腹時および食後の血糖値を上昇、空腹時中性脂肪値には影響がなかったが、食後中性脂肪値は上昇した。周囲の光強度が人の血糖値および中性脂肪値に急激に影響することが示された。

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