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ただしInstagramも忘れずに…

Instagramは今なお現役のSNSであり、Facebookを補完する魅力的な特徴を持っています。特にターゲット層が幅広い(25~65歳など)場合は、両方をうまく使い分けることが理想的です。

大切なのは、FacebookとInstagramを「共存」させること。どちらか一方に偏るのではなく、互いの強みを活かしながら無理なく運用することで、時間や手間をかけすぎず、効果的な集客とブランディングを実現できます。

Instagramがエステサロンにもたらす主なメリット

Instagramには、若年層にリーチできるという利点だけでなく、エステサロンにとって魅力的な機能が数多くあります。中でも注目すべきポイントは以下の通りです。

ビジュアルやフィードの美しさが際立つ

Instagramでは、投稿の見た目や全体のフィード(一覧表示)のデザインにこだわることができ、高級感のあるブランディングを目指す場合にも最適です。

利用可能なフォーマットが多彩

リール、ストーリー、通常投稿など、さまざまな形式のコンテンツが用意されており、ターゲット層との接点を広げることができます。たとえば:

  • ストーリー:「明日、急きょ施術の空きが出ました」など、その日の終わりにお知らせを投稿して、リアルタイムな告知ができます。
  • リール(Reel):「今この瞬間を大切にする」「自分を癒す時間を持とう」といった“マインドセット”や心のゆとりに関するメッセージを伝える動画に最適です。美容・ウェルネスに関心の高いお客様に響きやすいテーマです。
  • 投稿(Post):最新のスキンケア製品の紹介や、日常的に取り入れられるフェイスマッサージのチュートリアルなどにぴったりの形式です。

会話型マーケティングとコラボレーションで売上を生み出す

会話(DM:ダイレクトメッセージ)

今や「DM(ダイレクトメッセージ)」は、フォロワーと会話を始める手段として広く認識されており、最終的には予約につなげる行動喚起の導線として機能しています。

一見ささいに思えるこうした短くカジュアルなやり取りは、売り込み色の強い「押し売り」的な関係とは異なり、見込み客にとって心理的なハードルが低く、離脱を防ぐのに非常に効果的です。

たとえば、あなたが投稿した「セルフマッサージのやり方紹介」から、「どうやって動かすんですか?」「何回やると効果的ですか?」といった具体的な質問が寄せられることがあります。それに丁寧に返信していくことで、やがて自然な流れで予約につながることも。

このように、DMは気軽で人間味のあるつながりをつくる手段として非常に有効であり、今や立派なマーケティングチャネルの一つといえます。

コラボレーションについて

地元のインフルエンサーとのコラボレーションは、あなたのサロンの認知度を高めるうえで非常に具体的かつ効果的な方法です。うまく相手を選べば、予約数の増加=売上アップにも直結する可能性があります。

理想的なのは、美容系インフルエンサーを招待して施術を体験してもらい、彼女たちのフォロワーにその感想を共有してもらうことです。

地域レベルでの取り組みになると、多くの場合、報酬を伴わない「ナノインフルエンサー(フォロワー数が少ないが、信頼性の高い影響力を持つ人物)」とのコラボになるでしょう。

ただし、誰とでもコラボすればいいというわけではありません。その人の話し方や世界観、Instagramアカウントの雰囲気などがあなたのサロンのイメージと合っているかどうかが非常に重要です。

もし、「この人が私のサロンを紹介すると、イメージが悪くなるかも」と感じるようなら、その話には乗らない方が賢明です。

特に、インフルエンサーのフォロワーがあなたのサロンのターゲット層と地域的に重なっている場合、ミスマッチによって逆効果になる危険性もあるのです。

つまり、コラボレーションは非常に有効なツールですが、「価値観」「プロ意識」「フォロワーの層」があなたとしっかり一致していることが前提となります。

アドバイス

  • まずは小さく始めましょう
    → たとえば「施術を1回だけ試してもらう」といった形で始めて、効果を確認してから次のステップに進むとよいでしょう。
  • FacebookとInstagramを両立させることが理想
    → これらのツールはお互いを補完する関係にあります。どちらか一方を選ぶのではなく、うまく組み合わせて使うことで、認知度と売上の両方を一気に高めることができます!

Facebook × Instagram の具体的な戦略アイデア

上記でご紹介した要素をもとに、戦略的に整理してみましょう。
ひとつの有効なアプローチとして、2段階に分けて進める方法があります。

ステップ1:Facebookを使って既存顧客をファン化する

まずは、あなたのサロンの商圏(市町村や地域)に合わせて、「美容とウェルネス」をテーマにしたFacebookグループを作成しましょう。

次に、そのグループに既存の顧客が参加したくなるよう、参加するメリットをしっかり伝えることが大切です(例:限定情報、特別な招待など)。

そのうえで、彼女たちからの反応を通じて、あなたの提供する価値が確かなものであると実感できたら、次のアクションに移ります。

たとえば、グループのメンバー限定で「オープンデー」や「VIPデー」などのイベントを開催しましょう。

その際、各メンバーが友人を1人連れてこられるようにすると、気軽にサービスを体験してもらえるうえに、新規顧客の獲得にもつながります。

その結果、来店した友人が内容に満足すれば、そのままFacebookグループに参加してくれる可能性が高まり、見込み顧客(=質の高い見込み層)としてあなたの「オーディエンス」に加わっていくのです。

ステップ2:Instagramで新規顧客を惹きつける

イベント当日は、ストーリーズをリアルタイムで投稿して、会場の雰囲気やサロンのトーンを伝えましょう。それにより、フォロワーに向けて「こんな素敵な空間なんだ」とイメージしてもらいやすくなります。

さらに、友達をタグ付けして参加できるプレゼント企画(ゲーム形式)を展開すれば、拡散効果も期待できます。

例えば、この企画に「セカンドチャンス」というタイトルをつけて、イベントに来られなかった人たちにも、抽選で同じギフトをプレゼントするチャンスを提供するのも良いアイデアです。

もちろん、その際のルールは“質の高いオーディエンス”を育てる内容にしましょう。

  • 友達のタグ付けを条件にする
  • プレゼントはサロンのサービスや商品に関係するもの限定
  • 受け取りは店頭でのみ可能とすることで、来店に繋げる

ステップ3:FacebookとInstagramの連携を活用する

イベントで撮影したInstagramの写真やお客様の声を、Facebookページでもシェアしましょう。

一方で、FacebookのフォロワーをInstagramにも誘導し、ストーリーズでの最新情報やお得なオファーを見てもらうことで、両方のプラットフォームが相乗効果を生み出します。

このようにすれば、より幅広い層にアプローチしながら、「あなたのサロンに関心がある」「実際に来店する可能性が高い」人たちをしっかり育てることができるのです。

まとめ:InstagramとFacebook、選ぶのではなく“戦略的に使い分ける”

ご理解いただけたと思いますが、InstagramとFacebookは「どちらかを選ぶ」のではなく、組み合わせて活用すべきツールです。

  • 35歳以上のアクティブな女性層が主なターゲットであれば、Facebookは欠かせません
  • 若い女性層を狙いたい、またはブランドイメージを活性化したい場合は、Instagramがより効果的です。

それでも、各SNSの持つ独自機能を上手く使えば、非常に強力な補完関係を築くことができます。

ただし、それぞれのSNSに明確な目的を持って取り組むことが大前提です。

目標があいまいなまま始めてしまうと、「時間だけ取られて効果がない」と感じてしまうかもしれません。しかし、今の時代において、これらのSNSは本当に大きなチャンスをもたらしてくれるツールです。
ぜひ、意図を持って、戦略的に活用していきましょう!

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編集部(フランス)

Les Nouvelles Esthétiques編集部(パリ)…1952年にフランスで創刊されたLes Nouvelles Esthétiques社が発行する美容技術者や経営者向けの専門誌。本誌は、美容、健康、ウェルビーイングに関する情報を提供しており、世界20数か国にライセンスを供給するなど、国際的に展開する美容専門メディアとして広く認知されています。

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