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カルシウムサプリは動脈硬化の恐れあり

栄養補助食品としてのカルシウムサプリメントが心臓に悪影響を与えるかもしれないという研究を10月11日、アメリカ、ジョンズ・ホプキンス・メディスンのプレスリリースが伝えた。

10年間2700人以上の参加者のメディカルテストを分析した結果、ジョンズ・ホプキンス・メディスンの研究者らは、カルシウムサプリメントが動脈と心臓へのプラークの蓄積リスクを高めると結論した。詳細は「Journal of the American Heart Association」オンライン版に掲載され、カルシウムサプリメントとアテローム性動脈硬化症との関連を示唆している。ここではその原因と影響に関しての明言は避けているが、カルシウムのサプリメントを服用する前に、知識豊富な医師に相談することを勧めている。アメリカ国立衛生研究所によれば、アメリカ成人の推定43%がカルシウムサプリメントを服用しているという。

多くのアメリカ人が骨の健康のために良いと信じてのサプリ摂取だが、過剰のカルシウムは心臓や血管に害がある。特にプラークは大動脈および他の動脈の血流を阻害し、心臓発作のリスクを増大させる。プラークの蓄積によるアテローム性動脈硬化症の大規模研究では、45から84歳までの2742人の参加者の10年に亘る調査から、カルシウムサプリメントが動脈硬化のリスクを上げること、また食品からのカルシウム摂取では動脈硬化のリスク上昇は見られなかったことなどが示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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