乳がん発症の13件に1件は「飲酒」が原因

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2018.10.11

国際部

英国では今年10月に、政府機関のイングランド公衆衛生サービス(Public Health England:PHE)と、英国の独立慈善団体で広く飲酒に関する教育と啓蒙を行うDrinkawareが共同で「Drink free days campaign」をスタートした。「Drink free days」とは、まったく飲まない日を指し、日本語では「休肝日」という言葉で知られる。飲酒量の調整や禁酒、断酒は実際には難しいため、「飲まない日」を設けることで全体の飲酒量を減らそうという作戦である。

乳がん啓蒙月間(Breast Cancer Awareness Month)スタートに合わせて10月4日には、PHE公式ページに「乳がん症例の13件に1件はアルコールが原因」というタイトルのニュースが掲載された。英国での乳がん発症は年間5万5100件。このうち13件に1件は飲酒が原因の乳がんとされている。アルコールは血流中のエストロゲン濃度を上昇させ、エストロゲンの長期曝露は乳がん発症リスクを高めるのだという。PHEとDrinkawareは、乳がんや肝臓疾患、心臓病などのさまざまな健康リスクを減らすために、「休肝日」を増やし、自分の飲酒量の把握をすることをすべての女性に奨励している。

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